2008 Fiscal Year Annual Research Report
有理型2次微分形式を用いた多次元ロバスト制御系の解析と設計
Project/Area Number |
20560414
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鷹羽 浄嗣 Kyoto University, 情報学研究科, 准教授 (30236343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 修 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00314394)
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Keywords | 2次微分形式 / 多次元システム / ビヘイビア / ロバスト制御 |
Research Abstract |
(1) 2次微分形式に関する検討 有理関数で定義される2次微分形式を定式化し,その非負性および平均非負性のための条件を導いた.特に後者は,ある動的システムの消散性および有理関数のスペクトル分解可能性と等価であることを示した(17th IFAC World Congressで発表). (2) 不確実システムのモデリングとロバスト安定性解析 ・kernel表現の多項式行列が線形分数変換で表されるパラメータ変動を有する場合のLMIロバスト安定条件を2次微分形式を用いて導出した(SCI'08で口頭発表). ・ノミナルシステムと不確かさの相互結合で表されるシステムに対して、2次微分形式に基づくロバスト安定条件を導き,それが小ゲイン定理や受動定理の一般化となっていることを示した(JCMSIに論文発表) (3) ビヘイビアアプローチの枠組みにおける制御系設計 ・ビヘイビアアプローチの枠組みで出力レギュレーション問題を定式化し,可解条件(必要条件)とレギュレータの設計法を与えた(17th IFAC World Congressで発表および第9回制御部門大会で口頭発表). ・ハイブリッドシステムの制御問題を2Dシステムとビヘイビアの観点から定式化し,その可解条件を導いた(SICE2008で発表). ・ビヘイビアの枠組みで重要な役割を果たす正準制御器を,プラントの数式モデルではなく応答データから直接設計する手法を提案した(17th IFAC World Congresで発表).
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