2009 Fiscal Year Annual Research Report
有理型2次微分形式を用いた多次元ロバスト制御系の解析と設計
Project/Area Number |
20560414
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鷹羽 浄嗣 Kyoto University, 情報学研究科, 准教授 (30236343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 修 金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (00314394)
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Keywords | 2次微分形式 / 多次元システム / ビヘイビア / ロバスト制御 |
Research Abstract |
(1)有理型2次微分形式に基づく結合系の安定性解析 ・前年度の結果を拡張し,有理型2次微分形式に基づくシステムのエネルギー消散性の条件を導出した. ・得られた消散性の条件に基づき,2つのサブシステムからなる結合系の安定条件を導出した. (第10回制御部門大会で口頭発表) (2)最適ロバスト安定化問題 ・不確かさを含むプラントを有理型kernel表現で表すことによりロバスト安定化問題を定式化した. ・この問題がスモールゲイン条件に基づいで最適H∞制御問題に帰着できる事を示し,ロバスト安定余裕の最適値を導出した.(ECC2009,CDC-CCC2009で発表) (3)2-Dシステムに対するLyapunov安定性解析 正方多項式行列kernel表現で表される無限次元2-Dシステムに対し,2次差分形式に基づいて2-D多項式Lyapunov方程式を提案し,Lyapunov安定条件を導出した.(CDC-CCC2009で発表) (4)同時安定化問題 ビヘイビアアプローチによるロバスト制御の一つとして,同時安定化問題を考察した.3つ以上のプラントを同時に安定化する制御器の存在条件を導出し,その設計法を与えた.(第10回制御部門大会で発表) (5)レギュレーション問題 出力レギュレーション問題をビヘイビアの枠組で考察し,プラントのモデル表現に依存しない可解条件に関する予備的結果をICCAS-SICE2009およびOISMCで口頭発表した.
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