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2009 Fiscal Year Annual Research Report

マクロセル腐食の生じたコンクリート構造物の劣化機構解明と維持管理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20560438
Research InstitutionPublic Works Research Institute

Principal Investigator

渡辺 博志  Public Works Research Institute, 材料地盤研究グループ, 上席研究員 (90355785)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古賀 裕久  独立行政法人土木研究所, 材料地盤研究グループ, 主任研究員 (20355788)
Keywordsコンクリート構造物 / 鋼材腐食 / マクロセル腐食 / 維持管理 / 塩害 / 暴露試験
Research Abstract

本研究は,実環境にあるコンクリート構造物の劣化原因のひとつであるコンクリート中の鉄筋のマクロセル腐食の形成機構を解明し,これを踏まえたコンクリート構造物の維持管理手法について検討することを目的としている.
本年度は,異なる補修工法のマクロセル腐食の抑制効果を検討するため,平成20年度に作成した表面塗装,撥水効果を有する含浸材の塗布,鋼材腐食抑制効果のある含浸材の塗布を行った供試体のマクロセル腐食電流のモニタリングなどを行った.その結果,例えば2009年9月の測定結果では,表面塗装を行った場合は,無塗装の供試体に対して,マクロセル腐食電流を約1/4に抑制できていた.また,含浸材を適用した供試体は,1/10以下に抑制できていた.なお,ミクロセル腐食電流は,通常の含浸材を塗布した場合,塗布していない供試体に対して1/4程度,鋼材腐食抑制効果のある物質を含む含浸材の場合1/3程度であった.来年度,供試体の解体調査を行って,補修の効果やモニタリング結果の妥当性を確認する予定である.
一方,鋼材がマクロセル腐食の影響を受けている場合,分極の影響で従来から腐食可能性の評価に用いられている自然電位法では,適切な評価ができないおそれがあるという問題点がある.そこで,今年度,新たに供試体を作製して検討した.
その結果,短絡等によってマクロセル腐食環境を生じせしめた場合には,自然電位法の測定結果から腐食環境を評価することが困難であることが明らかになった.一方,供試体の作製時から一貫してマクロセル腐食環境においた場合については,自然電位法による腐食環境評価を適用できることが確認できた.これらの差異が生じた原因については明確ではなく,来年度以降の課題である.

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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