Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 尚 京都大学, 工学研究科, 教授 (10165558)
中島 伸一郎 山口大学, 理工学研究科, 助教 (70346089)
安原 英明 愛媛大学, 工学研究科, 准教授 (70432797)
音田 慎一郎 京都大学, 工学研究科, 助教 (50402970)
川端 淳一 鹿島建設(株), 技術開発本部技術研究所, 研究員 (80443711)
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Research Abstract |
地盤内の流体挙動の解明は,地盤工学上非常に重要な課題である.地盤内の流体は,水と空気である.一般に地下水位以下の地盤では,間隙空気の存在をあまり考える必要はないが,豪雨時の地盤災害を引き起こす範囲は,地下水位より上の不飽和領域であることが多い.この問題を解明するには,流体と気体の多相流の挙動を把握することが重要である.また,地盤浄化手法の一つであるエアスパージングやCO2の地下貯留固定技術では,地下水位以下に気体を注入することになり,多相流の挙動把握が必要である.さらに,エアスパージングでは,注入した気体が揮発性有機化合物を取り除くことが想定されており,CO2地下貯留では,温度や圧力によっては,超臨界状態になることが想定されている.これらの場合,多相流の挙動を把握するには,化学反応プロセスを無視することは出来ない. 本研究では,化学反応プロセスを考慮できる地下の多相流(液体と気体)シミュレータの開発とその適応性の検討を行うっている.本年度は,気相の動的挙動の検討および気体溶解プロセルの検討を行い,実際にシミュレータのこれらの機能を組み込み,シミュレートできることが可能となった.また,過去に行われた実験に対して,開発したシミュレータで解析を行った結果,実験結果を十分表現できることが確認された.
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