2009 Fiscal Year Annual Research Report
地震時における固結砂の力学特性と斜面安定性の評価法に関する研究
Project/Area Number |
20560464
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鈴木 素之 Yamaguchi University, 大学評価室, 准教授 (00304494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅崎 健夫 信州大学, 工学部, 准教授 (50193933)
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Keywords | 地すべり / 地震 / 固結 / 砂 / リングせん断 / 繰返しせん断 / 定常状態 / 残留強さ |
Research Abstract |
本年度は、固結した土の繰返しせん断強度特性を明らかにすることを目的とした、体積条件での応力制御方式の繰返しせん断が可能となるリングせん断試験装置の改造を完了させた。本装置は、既設の定体積・定圧兼用リングせん断試験装置に、空圧サーボ制御された2基のベロフラムシリンダーを増設し、繰返し載荷試験用に新たにシステム化したものである。試験システムとしては、上記の制御ユニットとともに、動ひずみデータロガーおよびデータ記録用パソコンから構成される。動ひずみデータロガーでは垂直応力、せん断応力、周面摩擦力、垂直変位、せん断変位が計測され、パソコンに記録される。繰返し載荷としては、ベロフラムシリンダーから延びたワイヤーが、リングせん断容器の下盤を一周して、もう片方のベロフラムシリンダーに接続され、空圧サーボ弁を通じて片方のベロフラムシリンダーの空圧を増減させることにより行われる。それにより、供試体は、同容器の下盤に回転トルクが円周方向に交互に反転作用することにより、繰返しせん断される仕組みとなっている。その他の装置の仕様としては周波数領域が0.001~9.9Hz、ベロフラムシリンダーの軸可動範囲が±75mmとした。次に、ダミー供試体を用いて試験方法の検討を行った。試験条件としては垂直応力98kPa、周波0.5Hzとした。一連の試験結果として、繰返しせん断力とせん断変位の関係から、ダミー供試体に対してほぼ一様な繰返しせん断力を作用させ、ほぼ同じせん断変位振幅を生じさせることができ、本試験システムにおいて所要の繰返し載荷が再現されることを確認した。この他に、地すべり地で採取した砂質粘性土に対して圧密定圧リングせん断試験および繰返し一面せん断試験を行い、静的な残留状態せん断強さを求めた。これらのデータは次年度の基礎データとした。
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Research Products
(2 results)