2009 Fiscal Year Annual Research Report
フロス制御によるフライアッシュの品質管理とこれを試用したコンクリートの特性
Project/Area Number |
20560532
|
Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
松藤 泰典 The University of Kitakyushu, 国際環境工学部, 教授 (20037922)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高巣 幸二 公立大学法人 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (60336948)
|
Keywords | フライアッシュ / 外割調合 / 品質管理 / フロス制御 / 未燃カーボン / 強度性状 |
Research Abstract |
平成20年度に開発した小型未燃カーボン除去装置の技術を利用して実験室用の中型未燃カーボン除去装置を開発してその装置を運転し,その装置によって改質されたフライアッシュを使用したフライアッシュスラリーコンクリートの力学性状を確認した.その結果,次の知見を得た.中型未燃カーボン除去装置と既往の小型未燃カーボン除去装置の主な変更点は,装置の大きさ・循環装置の変更・フロス灰の除去方法である.まず,装置の大きさに関して,既往の装置は0.3~0.5kgのフライアッシュが処理可能であったのに対し,この装置では15~40kgのフライアッシュが処理可能となった.装置の容量は150lである.循環装置の変更に関して,既往の装置ではローラーポンプであったが,この装置ではより循環能力が高い渦巻き式循環ポンプを導入した.フロス灰の除去方法に関して,既往の装置は装置上部からの手動除去であったが,この装置は上部からフロス灰をオーバーフローさせることで自動的に除去する仕組みを導入した.マイクロバブル発生装置を装置側面に配置することにより渦流を発生させるようにしている.この渦流によりフライアッシュ中の未燃カーボンを分離させ,効果的に未燃カーボンを除去することが可能となった.さらに渦流によりフロス灰を自動的に排出可能としている.開発した装置を運転することにより,強熱減量7%程度のフライアッシュを強熱減量3%以下に改質できた.最も強熱減量が低減した区間は,浮遊選鉱開始から30分間の区間で,それ以降は非常に緩やかに強熱減量が低減していた.今回開発した装置でも浮遊選鉱法による未燃カーボン除去において,フライアッシュの成分への影響はほとんどなく,実用性があることが示された。また,未燃カーボンを除去したフライアッシュを使用したフライアッシュスラリーコンクリートの力学性状は,通常のフライアッシュを使用したコンクリートの力学性状と同様の傾向を示した.
|
Research Products
(14 results)