2009 Fiscal Year Annual Research Report
次世代BEMSの設置による学校施設のCO2排出量削減に関する研究
Project/Area Number |
20560558
|
Research Institution | 仙台高等専門学校 |
Principal Investigator |
内海 康雄 仙台高等専門学校, 地域イノベーションセンター, 教授 (30168728)
|
Keywords | BEMS / 省エネルギー / CO2排出量削減 / 民生部門 / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、実測値やシミュレーションによる予測値を基に空調機器の制御を行う、次世代のビルエネルギー管理システム(次世代BEMS)を学校(仙台高専)に設置し、以下の2項目について行うことを目的としている。 1)学校施設についてシステムを開発し、運用ノウハウを蓄積したシステムを構築する。 2)構築したシステムについての知見からより簡易なシステムの開発を行う。 上記目的を達成するために、平成21年度は次の内容について実施した。 1)システムの稼動とシナリオの作成 (1)仙台高専地域イノベーションセンター1F,2Fのビルマルチシステムについて、制御運転を行い、電力量等を計測した。 (2)建物の消費エネルギーや室温の予測モデルを、計算結果と実測値によりチューニングした。設置者・管理者が容易に行えるようにチューニング作業のインターフェースなどを検討した。 (3)空調設備等の最適制御、シミュレーション結果に基づく最適制御計算、設備機器の現場での稼動をシナリオに基づいて行った。夏季において居住者の体感温度と快適性の評価指標を比較して、シナリオを作成した。 (4)インターネット上で情報管理するプラットフォームを作成し、実測結果などの情報引き渡しなどを行った。 しかし、インターネット上で機器の管理・制御の全情報のやり取りはまだであり、平成22年度に引き続き開発を行う。 2)簡易システムの開発と他用途への適用の検討 (1)すべての機能を持つシステムから、実用的かつ普及しやすい簡易システムの構成からなるプロトタイプ開発については、センサー数の低減等を検討したに留まったため、平成22年度継続して研究する。 (2)簡易化するための機能要素としては以下のものを検討した。(10~3月) ケーブル工事を極力なくすための無線通信化、測定点の少数化と代表点の選定、標準的なシナリオなどを行ったので、平成22年度にプロトタイプ作成に結びつける。
|