2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域公共施設の空間機能・性能と需給分布を統合した自律恒常的空間提供システムの構築
Project/Area Number |
20560578
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
吉川 徹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (90211656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 誠 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (10180035)
竹宮 健司 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (70295476)
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Keywords | 建築ストック / 地域公共施設 / 都市計画 / ファシリティマネジメント / 建築計画 / 多摩市 / 多摩ニュータウン / ボロノイ図 |
Research Abstract |
本申請課題の目標は,大量に蓄積された地域公共施設をマネジメントする技術を基礎として,地域が自律恒常的に公共施設空間を提供し続けられるシステムを構築することであり,具体的には下記の研究を行う (1)空間機能の基本的要因を整理し,既存類型に囚われずに要求に対応できる空間類型を提案する (2)既存公共建築物の空間機能を規定する特性に着目して転用の手間を整理し,転用可能性とその社会的負担を定量的に評価する手法を開発する (3)活用可能な建築物と需要の空間的位置関係に着目して,地域公共サービスの需要と供給の空間的ポテンシャルを表し,そのバランスを明確化するモデルを提案する (4)以上を総合し,需要への対応度ごとの社会的負担を明確化するモデルを提案する このうち本年度は下記の研究を行った (1)空間機能に関わる選択理由から空間機能の評価軸を抽出 特に新しい施設類型としての子育て支援施設に着目して実地調査,分析を行った (2)空間機能の評価軸と空間性能の評価軸の関係を整理 特に子育て支援に関連する保育所施設について,コンバージョンによる整備の可能性を検討,分析した (3)需要の空間分布と施設選択行動から需要ポテンシャルの地域分布を導出,および(4)総合化 シミュレーションにより需要ポテンシャルの地域分布を導出する理論的検討の結果をモデルに纏め上げて,得られた結果を発表した.関連して,地域施設までの距離の計測方法と集計単位の取り方の指針を導出するため,道路距離と直線距離,町丁目単位と基本単位区単位を比較した分析を行い,結果を発表した
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Research Products
(6 results)