2009 Fiscal Year Annual Research Report
バナジウムの濃縮機構と生理作用に関わる金属タンパク質ネットワークの解析
Project/Area Number |
20570070
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
植木 龍也 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 准教授 (10274705)
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Keywords | ホヤ / バナジウム / 金属結合タンパク質 / 金属輸送体 / タンパク質間相互作用 |
Research Abstract |
1. two-hybrid法によるスクリーニングについて、以下の研究を行った。 (1) スジキレボヤ血球由来のcDNAをターゲットベクターpTRGに組み込んだcDNAライブラリーの作成を進めた。スクリーニングに十分な数の独立クローンが得られるまで、繰り返し形質転換を行った。 (2) スクリーニングに用いるベイトとして、Vanabin1-4, VanabinPをpBTに組み込んだプラスミドを作成した。VIP1, VBP-129およびNramp, metal-ATPaseについても、コンストラクト作成を進めている。 2. ベイトに用いるタンパク質の特性を明らかにするために以下の研究を行った。 (1) VBP-129について、機能ドメインを特定するために欠失変異体を作成し、大量合成系の確立と金属結合能の解析を行った。四日版ジウムとの結合に必須のドメインを同定した。 (2) Vanabin2について、リジン・アルギニン・システイン残基に変位を導入したコンストラクトを作成し、構造安定性と金属結合能の相関関係を解析した。高親和性部位を特定した。 (3) Nrampについて、アフリカツメガエル卵母細胞を用いた金属輸送能の解析を行った。pH依存的でNaによって阻害される四価バナジウム輸送能を確認した。 (4) VIP1について、ウェスタンブロット法による組織局在と発現変動に関する解析を行った。
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