2008 Fiscal Year Annual Research Report
カーネーション変異体を利用したエチレン生合成遺伝子抑制機構の解明
Project/Area Number |
20580041
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
棚瀬 幸司 National Agricultural Research Organization, 花き研究所・新形質花き開発研究チーム, 主任研究員 (30355713)
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Keywords | エチレン / カーネーション / 花持ち |
Research Abstract |
花持ちの長い(エチレン低生成)カーネーション系統におけるエチレン生合成遺伝子およびエチレン感受性関連遺伝子の遺伝子発現解析を行い、エチレン低生成能とエチレン感受性関連遺伝子の関係について検討した。 花持ちの長い(エチレン低生成)カーネーション系統'ミラクルルージュ'、'ミラクルシンフォニー'、対照品種'ホワイトシム'、の老化過程の花弁からRNAを抽出しそのRNAからcDNAを作成し、リアルタイタイムPCR法を用いてエチレン生合成とエチレン感受性関連遺伝子(Dc-ACS1,Dc-ACO1,Dc-ETR1,Dc-ERS2,Dc-EIL1/2,Dc-EIL3,Dc-EIL4,Dc-GST1)の発現解析を行った。その結果、エチレン低生成にはDc-ACS1,Dc-ACO1の発現低下が関与していること、特にDc-ACO1が深く関与していることが明らかとなった。さらに、これらの上流に位置する転写因子として考えられているDc-EIL3,Dc-EIL4も何らかの影響を与えていることが明らかとなった。また、エチレン受容体遺伝子Dc-ETR1,Dc-ERS2の発現は老化の過程では大きな変化が見られず、エチレン低生成には関与していないと考えられた。 今年度用いた系統・品種において解析を行った遺伝子に変異が入っていないかを確認するため、シークエンスを確認したところ、タンパク質のコード領域に大きな変異はみられなかった。そのため、プロモーターの領域やその遺伝子を調節する転写因子の変異が関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)