2010 Fiscal Year Annual Research Report
カーネーション変異体を利用したエチレン生合成遺伝子抑制機構の解明
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20580041
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| Research Institution | National Agricultural Research Organization |
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Principal Investigator |
棚瀬 幸司 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 花き研究所・新形質花き開発研究チーム, 主任研究員 (30355713)
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| Keywords | エチレン / カーネーション / 花持ち |
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| Research Abstract |
花持ちの長いカーネーション系統(エチレン低生成)および花持ちが約30日と非常に長い超長命系統を用いてエチレン関連遺伝子の遺伝子のゲノム配列を特定した。また、その配列の違いを検討した。また、ポットカーネーションでも花持ちに優れる品種が見つかり、合わせて解析を行った。
超長命系統'532-6'の老化過程ではシステインプロテアーゼインヒビター(Dc-CPIn)の発現が深く関与していることが明らかとなった。市販されているシステインプロテアーゼインヒビターを花に処理し、花持ち延長効果があるかを検討したところ、若干の花持ち延長効果が見られるものの超長命系統と同じにはならなかった。従ってDc-CPIn以外にも超長命形質と関連する遺伝子が存在する可能性が示唆された。
ポットカーネーションにおいて花持ちに優れる品種が発見され、その老化過程におけるエチレン関連遺伝子の発現を調査した。その結果、'ミラクルルージュ'と同様のエチレン生合成抑制型である可能性が示唆された。
対照品種'ホワイトシム'、花持ちの長い品種(エチレン低生成)'ミラクルルージュ'からDc-EIL1/2,Dc-EIL3,Dc-EIL4遺伝子のプロモーター領域をクローニングし、配列を比較した。しかし、対照品種と花持ちに優れる品種では配列に違いは見られなかった。そのため、これらの遺伝子を基にしたマーカー開発は断念した。
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