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2009 Fiscal Year Annual Research Report

マキネッタ抽出法による水可溶性β-1,3グルカンの抽出

Research Project

Project/Area Number 20580184
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

重松 幹二  Fukuoka University, 工学部, 教授 (00242743)

Keywordsβ-1,3グルカン / 多糖類 / 亜臨界水 / マキネッタ抽出法 / オリゴ糖 / 加水分解 / 熱分解 / ブクリョウ
Research Abstract

強固な三重螺旋構造を持つため水に難溶であるβ-1,3グルカンを、高温高圧水による部分的な加水分解によってオリゴ糖に低分子化し、水可溶性させる技術の検討を進めた。高温高圧水処理には、家庭用のエスプレッソコーヒーメーカーを用いたマキネッタ抽出法を適用した。
試料は生薬であるブクリョウと、食用菌糸体であるシイタケを用いた。圧力保持体として粉末濾紙を併用することで、家庭用のマキネッタ抽出器でも再現性良く150℃付近での抽出が可能になった。また、抽出液の分析結果から、廉価なシイタケからもブクリョウと同等のβ-1,3グルカン抽出が可能であった。しかし、150℃付近の抽出ではβ-1,3グルカンの抽出率は低下し、過分解の発生が示唆された。最適温度を解明することで効率よくβ-1,3グルカンを抽出できると考えられる。
さらに、過分解の挙動を検討するため、亜臨界水によるグルコースの熱分解挙動を速度論解析した。その結果、当初の予想および多くの文献での解析で採用されている一次反応ではなく、3.5次反応であることが明らかとなった。また若干の圧力依存性があり、20MPaで最も分解を抑えることができた。これらの結果は熱分解挙動が非常に複雑な逐次あるいは併発反応で進行していることを示しているが、その知見により熱分解を抑えた効率的な抽出条件を選択できると期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 亜臨界水におけるセロビオース及びバイオマスの加水分解と熱変性2010

    • Author(s)
      伊藤義隆, 北岡秀和, 山田篤史, 正本博士, 重松幹二
    • Organizer
      第60回日本木材学会大会
    • Place of Presentation
      宮崎
    • Year and Date
      2010-03-17

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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