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2008 Fiscal Year Annual Research Report

養殖魚のポジティブリスト制対応型農薬残留リスク監視技法の開発

Research Project

Project/Area Number 20580200
Research InstitutionTokyo University of Marine Science and Technology

Principal Investigator

舞田 正志  Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋科学技術研究科, 教授 (60238839)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片桐 孝之  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教 (50361811)
二見 邦彦  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教 (00513459)
Keywords農薬残留防止 / モニタリング / 薬物代謝酵素遺伝子 / ポジティブリスト制
Research Abstract

ポジティブリスト制導入に伴う養殖魚の農薬残留リスク管理を行う上で、農薬への曝露を薬物代謝酵素の遺伝子発現によるモニタリングシステムの構築を企図して、本年度はモニタリングに必要なパラメータの選定を行った。
遺伝子情報が最も多く得られているゼブラフィッシュを供試魚として、2.0ppmのマラチオンに3時間曝露した後、経時的にサンプリングし、15種類のmRNAの相対発現量をリアルタイムPCRにより解析した。その結果、15遺伝子のうちCYP2A、CYP3A、UGT、PXR、MDR1の5遺伝子の発現量が経時的に、あるいは一時的に増加または減少傾向を示したことから、これらをパラメータ候補として選択した。次に、選定したパラメータの変動と曝露濃度との関係を調べるため、マラチオン1.0ppm 3時間曝露区、2.0ppm 6時間曝露区を設定し、経時的に5遺伝子の発現量を比較するとともに、可食部である筋肉中での残留が問題になる点を考慮して、筋肉におけるPXR, MDR1の発現量を解析した。肝臓においてはCYP3A, PXR, MDR1、筋肉においてはPXR, MDR1が体内濃度の差異を示すと考えられる変動を示すことを明らかにした。また、実際のモニタリングを行なう場合には常に無曝露の対照魚のデータが必要な相対定量での評価は難しいと考え、対照魚のデータを必要としない絶対定量による解析を試みたところ、肝臓では曝露後の経時的な変動を示す結果は得られなかったが、筋肉においてはPXR, MDR1ともに経時的な変動がみられることを見いだした。次年度以降の研究にSSH法を導入するため、手技の検証を行ったところ、PCRでSSH法により選択された遺伝子が農薬暴露によって発現量の増加が確認され、本法の本研究への応用が可能であるという確証を得ることができた。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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