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2008 Fiscal Year Annual Research Report

無薬・放牧管理豚の腸内細菌叢の解明とその利用

Research Project

Project/Area Number 20580300
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

田島 清  National Agricultural Research Organization, 畜産草地研究所機能性飼料研究チーム, 主任研究員 (80343953)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大森 英之  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所機能性飼料研究チーム, 研究員 (70391381)
川島 知之  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所機能性飼料研究チーム, チーム長 (10355068)
Keywords放牧豚 / 腸内細菌の様性 / 16S rRNA遺伝子ライブラリー
Research Abstract

新鮮糞は、肥育前期(体重30kg)および肥育後期(体重80kg)の抗菌性物質の使用歴のない放牧豚(バークシャー種)から2回採取し、実験に供した。
これらの糞からMRS選択培地を用いて、乳酸菌41株を単離し、大腸菌に対する抗菌活性を調査した。しかしながら、41株中大腸菌に対する抗菌活性を持つ株は見られなかった。また、乳酸生産量は乳酸菌の基準株と比較して特別高い菌株は見られず、L乳酸を高効率で生産する株も見られなかった。
上記、放牧豚の糞からDNAを抽出し、16S rRNA遺伝子ライブラリーを構築、配列の解析を行い、細菌構成を調査した。対照には畜産草地研究所で屋内飼育している肥育前期(体重30kg)の豚(LWD)の新鮮糞を用いた。放牧豚の糞から3種のライブラリーを構築し281クローンを、畜草研屋内飼育の豚から90クローンを得た。これらの配列はRDP IIのLibrary compare program、Dutorプログラムを用いて多様性の解析と細菌構成比を解析し、近隣接合法による系統解析を行った。放牧豚の糞中の菌の多様性は屋内飼育のそれよりも高く、細菌構成比には有意差が見られた。放牧豚から作成した3つのライブラリーでは、共通してSpiro chaeteが一定の割合で検出され、系統樹からは放牧豚に特有と思われる未培養菌群が検出された。これらの菌群は酪酸生成に関与することが推定された。
以上のことから、豚を屋外飼育すると、環境に対する適応から腸内細菌の多様性が高まることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 発酵リキッド飼料を給与した豚の腸内細菌叢2009

    • Author(s)
      田島清
    • Journal Title

      ルーメン研究会報 20

      Pages: 19-22

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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