2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580311
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉田 光敏 Kagoshima University, 農学部, 教授 (00174954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 和睦 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (70363611)
佐藤 正宏 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (30287099)
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Keywords | 体細胞クローン / 遺伝子改変 / 脱アセチル化 / スクリパタイド / スベロイルビスヒドロキサム酸 / 発生 / ラトランキュリンA / クラウン系ミニブタ |
Research Abstract |
本研究ではクラウン系ミニブタと体細胞クローン作出技術を基礎に、発光遺伝子などを導入した遺伝子改変ミニブタの作出効率を超高度化し、新たな高付加価値ミニブタ系統の創成に繋げる目的で、本年度は細胞毒性の低い新規ヒストン脱アセチル化阻害剤であるスクリプタイドやスベロイルビスヒドロキサム酸(SBHA)がクラウン系ミニブタ体細胞クローン胚の体外発生に及ぼす影響を検討した。次いで、遺伝子導入したクラウン系ミニブタ体細胞クローン胚の体外・体内発生状況に及ぼすスクリプタイド処理の影響を検討した。主要な実験結果は以下に示すとおりであった。1)活性化処理後のスクリパタイド処理濃度がクラウン系ミニブタ体細胞クローン胚の体外発生に及ぼす影響を調べた結果、胚盤胞形成率は500nM処理区が0、5、50、および1000nM区と比べて有意に高い値を示した(P<0.05)。2)活性化処理後のSBHA処理濃度がクラウン系ミニブタ体細胞クローン胚の体外発生に及ぼす影響を調べた結果、胚盤胞形成率は50μMスクリプタイド処理区が0、250、および500μM区と比べて有意に高い値を示した(P<0.05)。3)活性化処理後の500nMスクリパタイド処理が赤色蛍光を発するtdTomato遺伝子導入ミニブタ体細胞クローン胚の体外発生および蛍光発光に及ぼす影響を調べた結果、胚盤胞形成率は処理区が対照区と比べて有意に高い値を示した(P<0.05)。さらに、得られた胚盤胞の蛍光発光状況に処理の影響は全く見られなかった。4)活性化処理後の500nMスクリパタイド処理が赤色蛍光を発するtdTomato遺伝子導入ミニブタ体細胞クローン胚の体内発生に及ぼす影響を受胚雌ミニブタヘクローン胚を移植し、その受胎状況を画像診断装置で調べた結果、処理の有無に関わらず受胚雌の妊娠が確認できた。
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