2010 Fiscal Year Annual Research Report
野生動物(野鳥)を用いた環境モニタリング法の検討(重金属の生態影響)
Project/Area Number |
20580344
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
植田 富貴子 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00168634)
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Keywords | 野鳥 / モニタリング / カドミウム / 環境 / 重金属 / 生態影響 / 水禽類 / 汚染 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)カドミワム(Cd)非汚染対照であるCd標準回帰直線(CSRL)の有効性を検証すること、(2)バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、タリウム(Tl)でも汚染判定指標を作成すること、(3)動物実験によりTiが他の有害重金属元素の毒性を軽減するか否かを検討すること、および(4)細菌L.monoeytogenes (L.m.)に対するCdとVの影響(増殖性と変異原性)を検討することである。 (1)(2):22年度までにCSRLの検証および対照とした4元素を包含するPb指標(Mochizuki-Ueda line)の作成を終了した(Wildlife;Nova Science, 2009, The 5th International conference on energy, environment, ecosystems and sustainable development (Greece;2009.9、本年度著書参照)。(3):TiがCdの毒性を軽減する成績を得たが、その作用がTi濃度と関連する成績であった(第149回日本獣医学会報告)ので、本年度はTi濃度の影響について検討するためにICR♂マウスの摘出臓器を用いて、各種濃度の硫酸TiとCdを投与した場合の影響を検討した。この結果、低濃度Ti投与群(10-5M以下)では組織中Cd含量が対照群より増加する傾向が得られたが、高濃度Ti投与群(10-4M以上)では組織中Cd含量が減少する成績が得られた。現在、この成績と前年度in vivoで得られた成績との関係を検討しているところである。(4):CdがL. mの増殖性に影響を与えている成績を既に得ている(第149回日本獣医学会報告)。本年度はCdとVを含む培養液中で培養したL. mから抽出した染色体DNAを用いて、どのような変異が起こっているのかをパルスフィールドゲル電気泳動法などを用いてさらに詳細に解析を進めている。
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[Journal Article] The distribution of several elements in cat urine and therelation between the content of elements and urolithiasis.2010
Author(s)
Mochizuki M, Morikawa M, Yogo T, Urano K, Ishioka K, Kishi K, Hondo R, Ueda F, Sako T, Sakurai F, Yumoto N, Tagawa M
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Journal Title
Biol Trace Elem Res
Volume: (In press(Online First^<TM>))
Peer Reviewed
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