2012 Fiscal Year Annual Research Report
野生動物(野鳥)を用いた環境モニタリング法の検討(重金属の生態影響)
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20580344
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
植田 富貴子 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00168634)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 野鳥 / モニタリング / カドミウム / 環境 / 重金属 / 生態影響 / 水禽類 / 汚染 |
Research Abstract |
本研究の目的は、①カドミウム(Cd)の非汚染対照であるCd標準回帰直線(CSRL)について、その有効性を検証すること、②バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、タリウム(Tl)でもCSRLと同様な汚染判定指標を作成すること、③動物実験によりTiが他の有害重金属元素の毒性を軽減するか否かを検討すること、および④細菌L.monocytogenes(L.m.)に対するCdとVの影響(増殖性と変異原性)を検討することである。 ①②の成績: 22年度までにCSRLの検証および対照とした4元素を包含するPb指標(Mochizuki-Ueda line)の作成を終了した。24年度は、23年度に行ったマウスへのPb腹腔内投与の成績、および不足部分の追加実験を行いそれらの成績をまとめた。 ③の成績: 22年~24年度で、モルモット摘出臓器標本(血管、盲腸紐、肝臓)を用いて、各濃度の硫酸TiとCdを投与した場合の影響を検討すると共に総計30匹のICR♂マウスにCdとTiを飲水で投与して肝臓と腎臓中のCd含量を検討した。この結果、摘出臓器では低濃度Tiによる細胞内Cd含量の有意な変化は得られなかったが、高濃度Tiでは細胞内Cd含量の減少が認められた。また、盲腸紐でCdによる高濃度カリウム収縮の抑制がTiにより抑制される成績が得られた(Biol.Trace Elem.Res.,2012)。また、マウスで行ったin vivoの実験では、Tiによる肝臓と腎臓組織中Cdに有意な変化は得られなかったが、両臓器のCd含量をCSRLに当てはめて検討したところ、Tiが存在する場合にはCSRLの等確率楕円内のより正常値に戻ることが示された。 ④の成績: 23年度はCdとV を含む培養液中で培養したL.mから抽出した染色体DNAを用いて、電気泳動法を用いて解析したところ、血清型4bと変異との関連生が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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