2009 Fiscal Year Annual Research Report
イヌの熱産生分子UCP3の発現解析とその活性化による新しい肥満治療法の開発
Project/Area Number |
20580358
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
石岡 克己 Nippon Veterinary and Life Science University, 獣医学部, 准教授 (60409258)
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Keywords | イヌ / 肥満 / 骨格筋 / UCP3 / 不飽和脂肪酸 |
Research Abstract |
ヒトUCP3において全UCP3発現量の約45%を占めるsplicing isoform(truncated type)が報告されたことを受け、イヌUCP3にsplicing isoformが存在するかどうか検討した。材料はイヌ骨格筋よりtotal RNAを抽出後、cDNAに合成したRT産物を用いた。次に1)イヌUCP3のfull length cDNAを増幅するため5' UTRと3' UTRに、また2)ヒトShort型の類似cDNA増幅するためにexon5とintron 6にそれぞれプライマーを設定しRT-PCR法および塩基配列の解析を行なった。その結果、1)においては約950bp、約700bp、約500bpの3つバンドが検出されたが、サブクローニングの結果、約950bpのバンドはUCP3由来のfull length cDNAであったが、他の2本のバンドは非特異的な産物であった。一方2)においてはPCR産物の増幅は確認できなかった。以上のことからイヌUCP3においては少なくともエクソンスキッピングによるtruncated typeのisofromは検出されなかった。しかし、興味深いことに今回イヌUCP3 cDNAのクローニングによりこれまでの報告とは異なる非同義置換の存在が示唆された。今後、非同義置換の確認を含めた遺伝子頻度の算出さらには肥満との関連などさらに分子遺伝学的知見を集積する必要がある。
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Research Products
(5 results)