2008 Fiscal Year Annual Research Report
セレン蛋白質GPx4による新規細胞増殖制御機構の解析
Project/Area Number |
20590067
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
今井 浩孝 Kitasato University, 薬学部, 准教授 (50255361)
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Keywords | GPx / 細胞死 / 脂質過酸化 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
GPx4は酸化ストレスにより生じた膜リン脂質ヒドロペルオキシドを直接還元できる細胞内唯一の抗酸化酵素である。GPx4ノックアウトマウスは胚致死となる。GPx4コンディショナルKOマウスを作成し、不死化したMEF細胞を作成した。この細胞にCREレトロウィルスを感染させ、GPx4を欠損させると細胞死がおき、GPx4は 細胞生存に必須であることがわかった。GPx4の欠損による細胞死は、カスパーゼの阻害剤で抑制されず、AIF放出の阻害剤DHIQでも阻害がかからず、非アポトーシスによる細胞死であった。この細胞をスタウロスポリンで処理すると、チトクロームCの放出によりカスパーゼの活性化がみられたが、GPx4欠損ではチトクロームCの放出もみられなかった。様々な抗酸化剤による致死抑制効果を調べたところ、ビタミンEで抑制されたが、スーパーオキシドを消去するMnTBAPでは抑制できなった。致死の時間を調べたところ、レトロウイルス感染後3-4日後に致死となる。このとき細胞内のヒドロペルオキシドの産生が増大した。 CREレトロウィルスの感染系では、感染しなかった細胞が増殖してしまうので、全細胞の解析が時間が長くなると、細胞が増殖して困難であったので、CREERT2遺伝子を導入した、タモキシフェン誘導型GPx4欠損細胞の作製を試み、タモキシフェン添加により細胞死をおこし、ビタミンEで細胞死が抑制できる細胞株の樹立に成功した。
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