2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん治療薬クエン酸タモキシフェンの適正使用に関する研究
Project/Area Number |
20590156
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
久保田 隆廣 Chiba Institute of Science, 薬学部, 准教授 (50323580)
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Keywords | tamoxifen / CYP2D6 / CYP3A4 / 5 / SULT1A1 / genetic polymorphism / Japanese |
Research Abstract |
当該年度の実施計画は以下のとおり。(1)研究試験計画書作成、(2)倫理審査委員会審査、(3)各種実施項目の受入れ準備、(4)TAM服用患者の遺伝子解析用・薬物分析用検体の収集、(5)CYP2D6,CYP3A4/5およびSULT1A1遺伝子型タイピング、の5項目。このうち、最も重要な(1)と(2)について承認を得られたことから、すでに検体を収集中である。検体については、連結不可能匿名化を図り、個人を特定できないよう保管している。詳細を以下に示した。 (1)本研究試験計画書の作成を終了。(2)倫理審査委員会にて審査後、承認された。(3)検体の連結不可能匿名化を行った後、各種実施項目ごとに検体を仕分け、保管している。(4),(5)現在もなお検体収集を継続中。目標検体数(100件)の8割を確保したが、不足分については、研究協力者およびその関連施設より引き続き収集を継続中である。 実施計画にしたがって、次年度よりすでに収集、保管している検体について各種の実験、すなわち、(4),(5)に関する各種項目を開始する予定である。 当該年度の研究成果については、雑誌論文への掲載が1件。ならびに学会(国際)発表が1件である。本研究は実質、倫理審査委員会審査の承認後より開始したこともあり、いずれも薬物代謝酵素(thiopurine S-melhyl transferaseおよびinosine triphosphate pyrophospho hydrolase)の遺伝的多型解析に関する報告のみである。
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