2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん治療薬クエン酸タモキシフェンの適正使用に関する研究
Project/Area Number |
20590156
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
久保田 隆廣 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (50323580)
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Keywords | tamoxifen / CYP2D6 / CYP3A4/5 / SULT1A1 / genetic polymorphism / Japanese |
Research Abstract |
当該年度は研究期間の最終年度である。乳がん治療薬tamoxifen(TAM)服用患者にてとり行う以前に、まずは健常人血小板サンプルを用いてTAM感受性を評価するよう求められた。これを受けて昨年度、日本人健常人101名からの検体収集を終え、遺伝子型タイピング等、各種実験項目((1)~(4))を継続中である。 本年度はこの他、SULT1A1遺伝子型における血小板由来蛋白質の定量やp-nitrophenol代謝能等との整合性が認められない検体に限り、新規変異を確認すべくsequencing解析((5))を開始した。 (1)日本人健常成人の血小板サンプルの収集:H21年度終了(日本人健常人101名) (2)CYP2D6,CYP3A4/5およびSULT1A1遺伝子型タイピング:H21年度終了(新規変異を除く) (3)SULT1A1血小板由来蛋白質の定量:Western BlottingによるSULT1A1検出と定量を行う。現在も継続中。 (4)SULT1A1代謝活性測定:各種遺伝子型間におけるp-nitrophenolを用いた代謝活性測定を実施。現在も継続中。 (5)CYP2D6,CYP3A4/5およびSULT1A1新規変異探索:GenotypeとPhenotypeの整合性が認められない検体に関しては、新規変異を確認すべくsequencing解析を実施する。 (3)~(5)に関する結果が得られた後、学術論文や学会にてその成果を報告する予定である。なお、当該年度の研究成果については、雑誌論文への掲載が3件、ならびに図書が1件である。
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