2009 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍微小環境を調節するG蛋白質共役受容体と4回膜貫通蛋白質とのクロストークロストーク
Project/Area Number |
20590363
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
古屋 充子 Yokohama City University, 医学部, 准教授 (10361445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 玲子 千葉大学, 真菌医学研究センター, 助教 (60143319)
米満 吉和 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40315065)
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Keywords | 腫瘍 / 4回膜貫通蛋白質 / G蛋白質 / シグナル / クロストーク |
Research Abstract |
卵巣がん検体多数症例にてCXCケモカイン受容体CXCR3変異型の意義を追求するべくmRNAレベルと蛋白レベルでの発現変化の解析を終えた.Q-PCRの結果,古典的CXCR3にあたるCXCR3AとそのリガンドのCXCL 11は卵巣癌で上昇しており,以前我々が発表した結果が統計的に証明された.CXCR3altは卵巣癌で特異的に発現しているが子宮内膜症や正常卵巣では殆どが感度以下であった.一方,CXCR3Bは正常卵巣で高値をとる例が多いのに対し、殆どの卵巣癌症例で抑制されていた.蛋白レベルでも癌症例ではCXCR3Aの位置するバンドより約5KDa下にCXCR3 altと思われるバンドが確認され,Q-PCRの結果を支持するものであった.CXCR3Bは現在特異的な抗体がなく証明は今後の課題である.現在すすめている局在解析から,内膜症合併卵巣癌症例において移行部でCXCR3Aは癌細胞に強く発現するのに対しCXCR3Bの発現が抑制されており,一方CXCR3 altは癌間質や腫瘍血管に好んで発現する傾向が在ることが見出された.後者は癌症例のあいだでも発現差が大きいことから更に局在解析を詳細に行う予定である.いずれの変異型の発現も認められない卵巣癌株に各バリアントを遺伝子導入したものが近々完成するので,今後は細胞レベルでの各変異体の役割を明らかにする.
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Research Products
(15 results)