2008 Fiscal Year Annual Research Report
医療サービスを利用する高齢者による攻撃や暴力へのケアモデルの開発と有効性の検討
Project/Area Number |
20590529
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
鈴木 啓子 Meio University, 人間健康学部・看護学科, 教授 (60224573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金城 祥教 名桜大学, 人間健康学部・看護学科, 教授 (00205056)
石野 麗子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (10340118)
永田 美和子 名桜大学, 人間健康学部・看護学科, 講師 (50369344)
河内 俊二 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (50381736)
森田 恵子 名桜大学, 人間健康学部・看護学科, 講師 (60369345)
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Keywords | 高齢者 / 攻撃的行動 / 問題行動 / ケアモデル / 危険防止 / 危機予防 / リスクマネジメント / 一般診療科 |
Research Abstract |
心身の健康問題を抱え一般の医療機関で入院治療を受けている高齢患者から、看護職が受ける攻撃的行動や暴力へのケアモデルを開発することを目的に、一般医療機関を利用する高齢患者による攻撃や暴力の問題について文献検討を行なった。その結果、ケアモデルについては、Serial Trial Intervention(STI)介入モデル(Kovach,R.C.et.al.2006)、Need-Driven Dementia-Compromised Behaviors (NDB)モデル(Algase, D. L. et, al. 1996)、The Conceptual Model of Progressively Lowered Stress Threshold :PLSTモデル(Hall, et. al. 1987)が、本研究における概念枠組みの検討に有効なモデルであることが確認できた。また、臨床における優れた実践を行なっていると評価された医療機関において看護管理者および看護職を対象に、高齢患者からの攻撃や暴力への効果的ケアについて面接調査を実施した。平行して、攻撃的行動や暴力行為の見られた高齢者の20事例に対するケアの実際とその効果について看護記録を詳細に分析し、看護実践を質的記述的に検討した。以上の取り組みにより、実践現場における効果的ケアについての分析、資料の収集及び整理を終えることができた。患者、ケア提供者双方にとっての安全性の考慮された実行可能で、かつ倫理的にも問題のないケアモデルを明確化し、文献にから導き出されたケアモデルと比較検討することが、今後の課題である。
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Research Products
(1 results)