2008 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームと耐糖能異常の発症要因と予後に関する研究
Project/Area Number |
20590602
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
塩飽 邦憲 Shimane University, 医学部, 教授 (10108384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉数 直樹 島根大学, 医学部, 准教授 (20264757)
山崎 雅之 島根大学, 医学部, 助教 (60379683)
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Keywords | 前糖尿病 / メタボリックシンドローム / 肥満 |
Research Abstract |
雲南市(掛合町、三刀屋町)と出雲市(佐田町)において糖尿病、メタボリックシンドロームの有病率を解析した。 メタボリックシンドローム有病率は、雲南市男性16%(40歳代14%、50歳代15%、60歳代16%、70歳代16%)、女性7%(40歳代2%、50歳代6%、60歳代6%、70歳代8%)であった。出雲市は男性12%、女性7%で壮年者が多いためにやや低率であった。国民栄養調査2004年で20歳以上において、メタボリックシンドロームは、男性21%、女性11%であった。40〜74歳でみると、男性24%、女性12%であった。雲南市のメタボリックシンドローム有病率は、全国より低率であった。糖尿病(治療中または空腹時血糖126mg/dl以上)を判定後の非糖尿病者について前のメタボリックシンドローム有病率を判定した。メタボリックシンドローム有病率は雲南市男性では10%(40歳代12%、50歳代11%、60歳代9%、70歳代11%)、女性5%(40歳代2%、50歳代6%、60歳代5%、70歳代5%)であった。出雲市は男性8%、女性7%で壮年者が多いために男性がやや低率であった。 壮年はメタボリックシンドロームが多く、60歳以上では糖尿病が多くなっていた。メタボリックシンドローム群は男女ともBMIが正常群や糖尿病群より有意に高かった。一方、糖尿病群は男性では正常群と有意な差を認めなかったが、出雲市の女性では有意にBMIは高かった。メタボリックシンドロームでは肥満を伴うが、糖尿病群は高齢者が多く、必ずしも肥満を伴わなかった。
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