2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590788
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
菅内 文中 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (20405161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 雅史 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 客員教授 (40166038)
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Keywords | B型肝炎 / キメラマウス / 遺伝子変異 / 中和活性 / Vaccine / 遺伝子型 / 複製モデル / recombination |
Research Abstract |
HBV genotype BjおよびCの共感染のヒト肝細胞置換キメラマウスシリーズ血清からgenotypeの経時的変化をRFLPにて確認をおこなった。これらの結果からはgenotype BjおよびCの組換えHBV遺伝子型の確認はされなかった。また本邦では現在B型肝炎ウイルス(HBV)に対するユニバーサル(UV)ワクチンの導入に向けての検討が行われているが、異なるHBV遺伝子型やvaccine escape mutant(VEM)に対する防御能を明らかにする必要がある。HBVに対するモノクロナール抗体を用いてヒト肝細胞キメラマウスにおけるHBV中和試験を行った。感染源としてHBV遺伝子型AとCの野生株,遺伝子型C-145R導入変異株を用いた。HBV116抗体およびHBV478抗体10μg投与群の遺伝子型AおよびC野生株群では全例でHBV-DNAの検出はされなかった。HBV116抗体およびHBV478抗体を1μgへ減量後においても遺伝子型AおよびC野生株HBV群ではHBV-DNAの検出はされなかった。C-145R導入変異株中和試験においては、HBV478抗体群では全例でHBV-DNAの検出はされなかったが、HBV116抗体群では全例でHBV-DNAが検出された。現在日本で使用されている遺伝子型CのHBワクチンで遺伝子型AのHBV感染防御が可能であると考えられた。また、VEM株へのHBワクチンによる感染阻止は限定的であると考えられた。
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Research Products
(6 results)