2008 Fiscal Year Annual Research Report
エンドトキシン起因性肺損傷におけるTLR遺伝子発現
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20590932
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岩崎 吉伸 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 准教授 (00203373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸中 良典 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00127036)
新里 直美 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (00237645)
有本 太一郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30457965)
上田 幹雄 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40457966)
細木 誠之 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30405261)
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Keywords | 肺水腫 / TLR |
Research Abstract |
LPSによる肺障害マラスの作成 LPSを気管内投与し、肺障害マウスモデルを作成し、24時間後に以下の項目を検討した。 1)TLR4遺伝子および蛋白発現のLPSによる影響 摘出肺を用いて、肺胞上皮細胞TLR遺伝子発現・蛋白質発現が、LPSにより亢進されるという仮説を、Microdisection法を用いて、Real Time RT-PCR法、Northern Blot法、免疫組織染色を行なった。 2)組織学的検討 肺障害をTUNEL染色にて肺胞上皮細胞のアポトーシスをみた。 3)肺血管透過性 肺血管透過性を^<131>Iで標識したアルブミンの血管内から気管支肺胞洗浄液中に漏出した量で肺血管透過性亢進を確認した。 4)TLRシグナリングアッセイ マウス肺からII型肺胞上皮細胞を分離培養し、LPS添加後、蛍光酵素遺伝子に結合したNFkB反応領域(IL-8プロモータ)を用いてシグナリングを測定したところ増強していることが確認された。 5)肺胞マクロファージの活性化と炎症性サイトカイン マウス肺の気管支肺胞洗浄を行ない、洗浄液中のマクロファージを単離し、LPS添加6時間後に上清中のTNFをELISAで測定したところ、TNFの誘導がみられた。 6)アポトーシス Bax、 Bcl-2、p21、p53をRT-PCR法にて測定し、Baxを介して肺胞上皮細胞がアポトーシスを誘導されていることが確認された。
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