2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590995
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
安田 斎 Shiga University of Medical Science, 医学部, 教授 (80135467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀人 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00225434)
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Keywords | 糖尿病神経障害 / 後根神経節 / ファージベクター / RT PCR |
Research Abstract |
【具体的内容】本研究ではDRGニューロン特異的に結合できる3種類の7桁ペプチド配列(DRG1、DRG2、DRG3)を用いて、in vivoにおける7桁ペプチドのDRG結合特異性の検討を行った。また、遺伝子治療ベクターの作成を開始した。GST融合蛋白の作成はキットを利用して作成し、in vivoにおいても有効に使用できることが確認された。また、ファージ・ベクターはNew England Biolabs社製Ph.D.C7C Phage Display Peptide Libraryにより得られたPIIIを含む領域を取り出し、TOYOBO社製M13mp18RFIのpIIIを含む相同領域と変換し、これによりファージ・ベクターがえられた。【意義】今後このベクターのマルチクローニングサイトに治療目的のDNA断片ならびにGFPを挿入し、治療ベクターを作成していく。これを用いて、糖尿病マウスに対する遺伝子治療とその効果の解析を行う。 【重要性】この研究により、治療に使用することができるベクターの骨組みが完成したと言え、重要な意義を持つ。【今後の取り組み】最初のステップとして、GFP遺伝子の発現の有無、ならびに発現の程度を明らかとすることにより、ベクターとしての能力を評価する必要がある。そのためには、遺伝子治療に豊富な経験を有する米国ベイラー医科大学のDr. Lawrence Chanへのアドバイスを依頼する。また、治療遺伝子を導入する際に遺伝子発現効率をいかに上昇させるかについてもアドバイスを受ける。
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