2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590995
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
安田 斎 Shiga University of Medical Science, 医学部, 教授 (80135467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀人 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00225434)
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Keywords | 糖尿病性神経障害 / 後根神経節 / ファージベクター / RT PCR |
Research Abstract |
【具体的内容】本研究ではDRGニューロンに特異的に結合できる3種類の7桁ペプチド配列(DRG1、DRG2、DRG3)を用いて、糖尿病神経障害(DN)の遺伝子治療ベクターの作成を行う。平成21年度は作成したDRG特異的なファージ・ベクターのマルチクローニングサイトにGFPを挿入し、DRGへの接着能を検討した。しかし、ファージの不安定性が生じ、DRGへの接着能の低下が生じた。そこで、3種類の7桁ペプチド配列(DRG1、DRG2、DRG3)は米国ベイラー医科大学Dr. Lawrence Chanのアドバイスによりヘルパー依存型アデノウイルスに組み込んでDRGニューロン特異的に結合でき、なおかつ、組み込んだGFP遺伝子が発現することが確認できた。【意義】ファージ・ベクターの不安定性の問題が生じたが、少なくとも3種類の7桁ペプチド配列(DRG1、DRG2、DRG3)は機能することが確認された。【重要性】3種類の7桁ペプチド配列(DRG1、DRG2、DRG3)が有用であることが明らかとなった。しかし、ファージ・ベクターの不安定性の問題と、ベクターとしての能力の検討は課題として残った。【今後の取り組み】ヘルパー・ファージを用いてファージ・ベクターの不安定性の問題を解決するための基礎的検討を行う。その後、ファージ・ベクターの遺伝子発現能の検討を行う。まずin vitroにて培養したDRGニューロンを用いた予備実験を行った後、マウスにおける遺伝子発現能を検討する。
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