2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590995
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
安田 斎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80135467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀人 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00225434)
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Keywords | 糖尿病性神経障害 / 後根神経節 / ファージベクター / RT-PCR |
Research Abstract |
【具体的内容】本研究ではDRGニューロン特異的に結合できる3種類の7桁ペプチド配列(DRG1、DRG2、DRG3)を用いて、in vivoにおいてDRGを標的として治療できる遺伝子治療ベクターの作成を試みた。ベクター骨格はNew England Biolabs社製Ph.D.C7C Phage Display Peptide Libraryにより得られたPIIIを含む領域を取り出し、TOYOBO社製M13mp18RFIのpIIIを含む相同領域と変換して作成し、これによりファージベクターがえられた。このベクターのマルチクローニングサイトに緑色蛍光色素(GFP)の遺伝子を組み込み、発現効果を見るためのテストベクターを作成した。これをマウスのクモ膜下腔に投与した後、DRGを取りだし、組織切片を作成して緑色蛍光色素の発現を観察した。しかし、GST融合タンパク質を用いた特異性の検討時と異なり、ごく僅かの蛍光しか認められず、発現効率はあまり良くなかった。この原因として、ファージ自身がきわめて不安定であることが考えられ、発現効率を上げるための改良が必要である。【意義】GFP遺伝子がごく僅かしか発現しなかったことから、米国ベイラー医科大学のDr.Lawrence Chanから、培養DRG細胞を用いて感染効率ならびに遺伝子発現能について検討を行い、改良することが必要であるとのアドバイス受け、現在行っている。
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Research Products
(1 results)