2009 Fiscal Year Annual Research Report
酸素感受性蛋白質の発見に向けて-プロテオミクス解析からのアプローチ-
Project/Area Number |
20591288
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
勝部 康弘 Nippon Medical School, 医学部, 准教授 (20246523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 俊一 日本医科大学, 医学部, 教授 (50194436)
浅野 健 日本医科大学, 医学部, 准教授 (70277490)
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Keywords | 酸素感受性 / 蛋白質 / プロテオミクス / プロテインチップ / 動脈管 |
Research Abstract |
【目的】動脈管における酸素感受性に関わる蛋白質をプロテオミクスの手法により網羅的に探索することを目的とする。 【方法】昨年同様である。以下は方法の概略である。家兎の妊娠23日胎仔、30日胎仔から動脈管(DA)組織を、生後2日新生仔から第3分枝以降の末梢肺動脈組織(PA)を取り出し組織蛋白抽出試薬(PIERCE)を加えホモジェナイスし、その後遠心を行い、上清を回収する。上清中の蛋白質に対しiTRAQ2D-LC-MS/MS法による質量分析を行った。【結果】解析の結果イオンチャネル関連蛋白質が同定されたのは1)30日胎仔DA/23日胎仔DA比が2以上かつ2日新生仔PA/30日胎仔DA比が0.5以下の蛋白質17種のうちEndoplasmin(Heat shock protein 90 kDa beta member 1)(94 kDa glucose-regulated protein)(GRP94)、Na(+)/H(+)exchangerで、2)30日胎仔DA/23日胎仔DA0.5以下かつ2日新生仔PA/30日胎仔DAの比が2以上の蛋白質28種のうちprotein kinase C、Chloride channel protein 3(CIC-3)、chaperonin containing TCP1, subunit 6B(zeta 2)、Kir4.1、Voltage-gated potassium channel subunit Kv4.1などであった。 【まとめ】酸素感受性に関わる蛋白質の探索を目的に、プロテオミクス手法により検討した。成熟動脈管組織で多く発現し,末梢肺動脈組織で発現が少ない16種の蛋白質同定された。この内イオンチャネルに関連のある蛋白質も含まれており、今後の研究ターゲットとしてさらに詳細な検討を加えていく予定である。
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Research Products
(1 results)