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2009 Fiscal Year Annual Research Report

Y―90標識抗CD20抗体治療におけるリンパ球の放射性組織障害に関する検討

Research Project

Project/Area Number 20591435
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

渡邉 直人  Kanazawa Medical University, 医学部, 教授 (40210926)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 絹谷 清剛  金沢大学, 医学部, 教授 (20281024)
小川 心一  富山大学, 大学病院, 助教 (60377265)
Keywordsイットリウム90 / 標識抗体治療 / リンパ球 / 放射性組織障 / 小核試験
Research Abstract

小核試験は、一般に発癌性や突然変異を評価することが可能な検査法で、幅広く用いられている。以前より我々は、放射性ヨード治療及び放射性ストロンチウム治療に小核試験を用いて、リンパ球に対する放射性組織障害に関する検討を重ねて報告してきた。しかし、我々が用いてきた小核試験はDNAの損傷を小核出現として間接的に検出する評価方法であり、DNA損傷検出としては感度が低いと考えられるようになった。また、研究代表者の研究施設の移動により、小核試験の細胞培養が困難になって、新しい評価法導入が必要となった。DNA損傷検出の点ではより感度の高い手法であると考えられるγ-H2AXを用いる評価法を、新たな検討方法として確立を試みた。γ-H2AXはDNA損傷部位に集積することが知られており、同蛋白質に対する抗体で細胞の免疫染色を行うと、DNA損傷部位が核内の点として染色され、光学顕微鏡でDNA損傷の個数を数えることができる。方法:正常者(3名)より採血し正常リンパ球を遠心分離して、in vitroで段階的にX線照射を行い(それぞれ0.5Gy,1Gy,1.5Gy,2Gyを外部照射)、リンパ球を特殊スライドグラス上にホルマリン固定する。固定したリンパ球にはγ-H2AXで反応させる。反応後、スライド上に固定してあるγ-H2AXと反応したリンパ球を抗γ-H2AX抗体で免疫染色し、光学顕微鏡下でDNA損傷の個数を計測する。結果:DNA損傷の個数と外部照射数量との間には正の相関がみられた。従って、本研究のリンパ球に対する放射性組織障害の基本的評価法として、我々の新しい評価方法が確立できたと考えられる。今後はさらに正常者を増やし検討することで、X線被曝とDNA損傷数の相関から標準直線を作成する予定である。なお、Y-90標識抗CD20抗体を用いた放射線内部照射療は本院では未だ施行されず、患者での検討はできなかった。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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