2008 Fiscal Year Annual Research Report
進行肝細胞癌に対する腫瘍抗原mRNA導入樹状細胞療法
Project/Area Number |
20591612
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
爲佐 卓夫 Yamaguchi University, 医学部附属病院, 助教 (30359905)
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Keywords | 癌 / 臨床 / プロテオーム |
Research Abstract |
【目的】肝細胞癌に対する新たな治療を開発することを目的とする。 当教室のマイクロアレイデータやプロテオミクス解析から選択されたHSP70を、癌抗原となる蛋白として選択し、HSP70mRNA導入樹状細胞療法を行う。 【研究計画】(1)選択したHSP70について免疫染色免疫染色にて正常組織に発現がないことを確認する。(2)誘導された樹状細胞にelectroporation法によりmRNAを導入する。(3)HSP70mRNA導入樹状細胞療法第一相試験を行う。 【初年度実績】HSP70は免疫染色免疫染色にて肝正常組織には発現が無いことを確認した。また、HSP70mRNAは樹状細胞に導入されることを確認した。これらを踏まえて、HSP70mRNA導入樹状細胞療法第一相試験を次のように実施している。切除不能/再発肝細胞癌9例を対象とし、投与樹状細胞個数樹状細胞の1回投与量(個数)は、1x107,2x107,3x107の3段階を予定し、1x107から開始する。有害反応の種類と程度により用量規定因子と最大耐量を判定する。 現在、第一段階投与量の1x107個の樹状細胞、3例の治療を行った。有害反応については、JCOGの毒性判定基準のgradeIII,IVは認めなかった。3例中1例にCRを認めた。また、本治療による免疫学的効果をELISOPTアッセイで検討している。 試験薬用量の増量は、治験・臨床研究審査委員会で安全と判定され、承認された後に行う予定であり、現在、第二段階投与量の2x107個の樹状細胞投与を計画し、候補者を3名予定している。 今後、第I相試験にっいて安全性のprimary endpointと免疫学的効果のsecondary endpointを併せて評価し、第2相試験の推奨用量を決定する。
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