2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591638
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
太田 岳洋 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70203792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 和彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10208613)
中村 努 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30198220)
倉持 英和 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30287362)
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Keywords | 胆道癌 / CTC / Biomarker |
Research Abstract |
前年度行ったCirculating Tumor Cells(CTC)の検出のためのプロトコール改善について継続して検討を行った。本年度は同意を得られた患者における末梢血中のCTCの細胞を同定し、それらの細胞をLaser Captured Microdissection(LCM)法を用いて回収し、そこからtotal RNAを抽出し、cDNAを合成後に前増幅処理を行い、mRNA発現量の測定を実施するための詳細な研究立案と試薬や備品準備を行った。末梢血中のCTCは癌腫に問わず極めて少量のみが存在すると論文で報告されていることから、実際に測定が可能な濃度を確認しておく必要があった。そこでRNAがdegradationしていると考えられる組織のホルマリン固定パラフィン包埋標本を用いて極少量のtotal RNAを作製し、そのサンプル量からmRNA遺伝子発現量の測定ができるか検討を行った。その結果、cDNAに前増幅処理が必要ではあるがサンプルから抽出したtotal RNAの濃度は約25ng/μl以上で測定が可能でありあることが確認された。 また、原発巣およびリンパ節や他臓器への転移巣についてもそれぞれ遺伝子発現量を測定するため準備を開始した。これらのデータを集積することで、転移に関与する因子の検出が可能であり、またCTCのデータと併せて解析した論文はこれまで報告されていないことから、本研究から新たな知見を得られる可能性が示唆された。
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