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2010 Fiscal Year Annual Research Report

気管支胸膜瘻予防に対するバイオ被覆材の開発

Research Project

Project/Area Number 20591673
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

永安 武  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80284686)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 直哉  長崎大学, 病院, 講師 (70404217)
土谷 智史  長崎大学, 病院, 講師 (30437884)
矢野 洋  長崎大学, 病院, 助教 (50380887)
KeywordsKGF / 気管軟骨 / 創傷治癒 / 肺移植 / 人工気管
Research Abstract

in vitroにおいて、rh-KGF (Keratinocyte growth factor)が軟骨細胞増殖を促進することはすでに確認報告している。また、気管軟骨欠損モデル、気管縫合モデル、いずれのモデルでも暴露される気管内分泌物の影響のほか、投与すべき局所の面積により投与しうる薬液量に限界が生じるために、投与量が不足するという問題があり、結果として軟骨再生促進が得られないことこれまでに確認した。そこで気管軟骨組織培養でのrh-KGFによる増殖作用を検討したが、明らかな効果を確認できなかった。
これまでの実験方法として組織に対する周囲からの薬液徐放性投与を念頭に検討を行ってきた。しかし上記のように期待された結果を得られていない。元来rh-KGFは肺胞上皮細胞の増殖促進作用が報告されており、細胞培養レベルでは軟骨細胞増殖促進作用を確認している。そのため、投与方法を変更し、rh-KGF気管内投与による肺切除後残存組織再生効果を検討することとした。
まず生後8週のラットに右三葉切除術を施行し、術後2日目にKGF O.3-0.4 mg/kg気管内投与を行い、術後4日目の組織を評価した。胸膜直下の肺組織においてKGF陽性細胞、PCNA陽性細胞、SP-A陽性細胞が多くみられた。TUNEL陽性細胞に関してもコントロールと比して変化なく、代償性肺肥大モデルにおける、KGF気管内投与による肺胞上皮細胞増殖促進効果が確認された。さらに肺胞上皮細胞増殖効果を得るための至適投与方法を検討したところ、少量(0.4mg/kg KGF)連日投与と、大量(4mg/kg KGF)単回投与で最大の効果が得られた。ただし、肺内気管支軟骨に明らかな変化は見られなかった。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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