2008 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクス解析による子宮頚癌の放射線治療抵抗性予測
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20591956
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
安里 剛 University of the Ryukyus, 医学研究科, 助教 (40253950)
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Keywords | 子宮頸癌 / 放射線治療 |
Research Abstract |
放射線治療は子宮頸癌の治療に有用であるが、治療抵抗性症例にも遭遇するため、放射線治療前の生検組織の蛋白質あるいは遺伝子の発現パターンを解析して治療抵抗性症例を事前に特定出来る方法論の実用化が待たれる。また、放射線治療抵抗性症例を予知できる実用性の高いマーカー蛋白質は未だ知られていないので、そのようなマーカー蛋白質が同定され、抗体を用いた免疫組織染色による生検組織の簡便な放射線治療抵抗性症例特定方法が確立されることが望まれる。放射線治療に対する抵抗性を予知できると、特にFIGO分類III期症例の場合に手術に変更することが可能となり患者の利益につながる。そこで、FIGO分類III期扁平上皮癌症例について、HPVの型・バリアントの判定を行うと共に、放射線治療前の生検組織検体を保存し、各症例についての放射線治療の有効性評価と合わせて解析対象症例を蓄積する必要がある。また、プロテオーム解析における蛋白質の分離定量に用いる蛍光ディファレンシャル二次元電気泳動法(2D-DIGE法)と、蛋白質の同定に用いる質量分析計によるペプチドフィンガープリント法(PMF法)およびMS/MS法、トランスクリプトーム解析に用いるDNAチップ法の精度と再現性を確認する必要があるが、2D-DIGE法で分離した50fmolの蛋白質スポットに対して誤差0.03m/zの精度でPMF法による同定が可能、DNAチップ法も16000-17000個程度のORFについて解析可能なシグナルレベルが得られた。
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Research Products
(3 results)