2009 Fiscal Year Annual Research Report
腸管機能障害で惹起される中心静脈栄養関連肝障害の肝細胞周期制御のメカニズムの解明
Project/Area Number |
20592094
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
田附 裕子 Jichi Medical University, 医学部, 講師 (10397698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 宏臣 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30252670)
福澤 正洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60165272)
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Keywords | 腸管機能障害 / 肝細胞 / 中心静脈栄養 |
Research Abstract |
平成20年および21年度においては、機能性消化管障害で惹起される中心静脈栄養(TPN)関連肝機能障害の肝細胞周期への影響に注目し、またかかる肝細胞周期の変化に伴う細胞増殖調節因子の発現の変化に注目し研究を行った。 体重200g前後のWister系雄性ラットを用い、以下の4群に分類した。Control群:標準ラット飼料自由摂取および中心静脈ルートより生理食塩水を投与した群、FGID群:腸管大量切除後に標準ラット飼料自由摂取および中心静脈ルートより生理食塩水を投与した群、TPN群:中心静脈ルートより標準高カロリー輸液を投与した群、TPN+FGID群:腸管大量切除後に中心静脈ルートより標準高カロリー輸液を投与した群。 結果、中心静脈栄養により惹起された肝障害は、腸管機能障害モデルで有意に発現した。かかるモデルの障害肝では有意に認めた肝細胞周期制御にかかわる因子の発現の変化とともに細胞増殖調整因子(PPARs)の発現も変化した。また、アゴニストの投与(チアゾリジン誘導体)により肝障害は改善した。 腸管不全患者における長期中心静脈栄養の合併症である肝機能障害は、分子生物学的にコントロールできる可能性がある。
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Research Products
(1 results)