2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592234
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
久光 久 Showa University, 歯学部, 教授 (30092430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 厚史 昭和大学, 歯学部, 教授 (40199906)
木下 潤一朗 昭和大学, 歯学部, 講師 (90360122)
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Keywords | 漂白 / 過酸化水素水 / 過酸化尿素 / KTPレーザー |
Research Abstract |
茶褐色の鶏卵面に8箇所の漂白剤塗布部位を設定した後、あらかじめ写真と測色器によってコントロールのL,a,bを測定した。その後過酸化尿素を主成分とした漂白剤(ナイトホワイトエクセル)および、過酸化水素を主成分とした漂白剤(ピレーネ)を用いて漂白を行った。漂白に対しては、ハロゲン光(PENCURE)とKTPレーザーを使用した。その際、異なった作用時間で卵殻に作用させたのち測色、写真撮影を行った。実験条件は、KTPレーザーではレーザー出力を3Wに固定し、それぞれの漂白剤塗布面に2箇所ずつ、1分30秒、3分、5分、10分間照射ハロゲン光でも同様に、1分30秒、3分、5分、10分間照射し、漂白剤を塗布した歯面の変化を観察した後、37℃の恒温層に半日保存した。それぞれの試料は作用終了後に肉眼にて漂白の有無を観察した後、写真撮影、測色をおこなった。その結果、KTPレーザー照射クループにおいて、1分30秒のグループではほとんど漂白効果が認められなかったものの、3分以上になると漂白効果が確認された。一方ピレーネでは漂白効果は5分照射以上でないと漂白効果は認められなかった。5分以上においては、若干ナイトホワイトエクセルに比べて漂白効果が弱いものの明確な漂白が観察された。ハロゲン光照射クループにおいては、KTPレーザー照射より漂白効果が高かった。照射条件では1分30秒のグループでは照射効果は低いが、3W,10分間KTPレーザー照射を行ったグループに近似した漂白効果が確認された。ナイトホワイトエクセルの方に若干漂白効果が高い傾向を示した。今研究結果において、KTPレーザーは期待される漂白促進効果は認められなかった。その理由として、レーザー照射の条件が未だ確立できていないことが原因と思われるため、今後より漂白剤塗布の回数、漂白時間の延長により漂白効果が向上する可能性がある。
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Research Products
(5 results)