2008 Fiscal Year Annual Research Report
インプラント上部構造物固定用セメント開発のための基礎研究
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20592308
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| Research Institution | Meikai University |
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Principal Investigator |
中嶌 裕 Meikai University, 歯学部, 教授 (80188961)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日比野 靖 明海大学, 歯学部, 准教授 (20238322)
山賀 谷一郎 明海大学, 歯学部, 助教 (90049403)
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| Keywords | 歯科材料 / 歯科インプラント / 仮着用セメント / セメント |
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| Research Abstract |
本研究は歯科インプラント上部構造物固定に使用する最適なセメントを開発するための材料学的研究である、実験では試作セメントを作成しその組成ならびに硬化体の構造とセメントの物性との関係を調べる。さらにセメント維持力を動的負荷により評価しインプラントへの補綴物固定に必要な材料学的根拠を検討し歯科インプラント治療をさらに容易に成功させる新たなセメント開発へつなげることを目的としている。平成20年度は上記の特性を満足する可能性ある試作セメントの作製とそのセメントの機械的性質、物理的性質と操作性の評価をおこない組成との物性との関連性の検討を行なった。市販仮着セメントの機械的性質と被膜厚さ、アバットメントへの維持力について評価を行いつつ、試作セメントの物性評価を開始した。試作セメントとして、フレーク状ガラスフィラーをペースト型および粉液型市販仮着セメントに添加して物性挙動とフィラー特性との関連を調べた。その結果、ガラスフィラーの大きさは物性とその添加限度に影響を及ぼすことが判明した。粉液型セメントでは比較的大きな(5μm径)ガラスフィラー添加は被膜厚さに顕著な影響を与えなかった。しかしペースト型セメントにおいては、微細なフィラー添加によりセメント強度を変化させることなく合着用セメントに匹敵する被膜厚さを得ることが明らかになった。粉液型とペースト型では物性に対するフィラー添加の影響が異なることも明らかとなった。さらに、次年度に検討予定とするアバットメントに対するセメント維持力の動的評価を行うために、衝突磨耗試験機の仕様ならびに試料固定ジグを本年度中に設計・製作を行った。
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