2009 Fiscal Year Annual Research Report
ジルコニアインプラントを利用したオールセラミック補綴修復法の検証
Project/Area Number |
20592310
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
玉置 幸道 Showa University, 歯学部, 准教授 (80197566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 康弘 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245804)
藤島 昭宏 昭和大学, 歯学部, 講師 (50209045)
李 元植 昭和大学, 歯学部, 助教 (40276605)
柴田 陽 昭和大学, 歯学部, 助教 (30327936)
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Keywords | ジルコニア / CAD / CAM / 生体親和性 / 表面処理 / 細胞適合性 / 接着 |
Research Abstract |
ジルコニアは金属色を消し、審美性の高い歯冠修復が可能になるためインプラント埋入後のアバットメントあるいはブリッジの内冠のみならず、近年では焼付用フレームとしても注目を集めている。しかし、ジルコニアは靭性がセラミックにしては大きいが金属と比べると小さい値を示すため、フィクスチャー用としてのインプラント適用には不安が残るといった側面がある。また、加工方法が仮焼結でのCAD/CAMによる外形製作から約1300℃での本焼結による工程であるため難加工材としても知られている。平成20年度にはジルコニアを歯冠補綴のためのコーピングとして用いた、後のポーセレンによる被覆方法をセメントによる接着を検討し、さらにはリン酸エステル系モノマーによる接着性の向上に加えてブラスト処理の一つであるトライボケミカル処理や酸処理、加熱処理などについても検討した。平成21年度にはジルコニアの生体適合性を検討すべく、ジルコニアとチタンを鋳造で接合し、その表面に各種細胞を播種してジルコニアとチタンとの比較検討を行ったところ、ジルコニアでも優れた生体適合性を示す可能性が示唆された。また、ジルコニアをフィクスチャーとして用いるために海綿骨を模した包埋材料によりインプラントを植立した試験片を作製し、鋼球による槌打試験を行い耐久性をチタンとの比較から検討し、さらにはスクリュータイプに成形し埋入時のトルクカを計測する試みも始めている。槌打試験の装置では水中浸漬下で温度制御が可能であるために、生体内をシミュレーションした疲労試験が行え、埋入インプラント材としての適正な評価が期待できる。今年度は、これらの試験を継続して行い、得られた実験結果を精査してジルコニアによるフィクスチャーとアバットメントが一体化した新しいタイプのインプラント材の可能性について言及する。
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Research Products
(2 results)