2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌胞巣内とその周囲間質へ浸潤するリンパ球の性質の相違とその機能的役割の解明
Project/Area Number |
20592325
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 文度 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 准教授 (60204492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 賀子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (10444358)
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Keywords | 口腔癌 / リンパ球 / NK細胞 / 樹状細胞 / 活性化 |
Research Abstract |
ホルマリン固定パラフィン標本において、凍結標本による染色像を参考にして、パラフィン標本にても二重免疫染色を行った。抗原賦活法を駆使し、感度を向上させて凍結標本とほぼ同様な染色を行うことができた。 CD8^+ CTLが発現するCD69、Ki-67、PD-1、NKG2D、およびCD4^+ T cellが発現するCD69、Ki-67、PD-1の陽性率を検討した。癌胞巣内でのCD8^+ CTLは優位にPD-1を発現した。Ki-67は全く発現が認められなかった。癌胞巣内ではCD4^+ T cellそのものが、ほとんど存在しなかった。癌周囲間質では、CD8^+ CTLは癌胞巣内よりもPD-1の発現率が少なかった。Ki-67はCD8^+ CTL、CD4^+ T cell伴に癌胞巣内と比べて高率に発現した。同様にCD8^+ CTL、CD4^+ T cellは癌周囲間質でNKG2Dを高率に発現した。 NK cellが発現するNKG2Aの発現率は、癌周囲間質に比較して癌胞巣内で優位に高率であった。NKG2Dの発現は癌周囲間質で癌胞巣内よりも発現頻度が高かった。 myeloid dendritic cellは,癌周囲間質で癌胞巣内よりもDC-LAMPの発現頻度が高かったplasmacytoid dendritic cellは癌周囲間質と癌胞巣内の双方でDC-LAMPの発現は認められなかった。
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