2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592355
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
和田 重人 University of Toyama, 大学病院, 講師 (50303219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 良平 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 講師 (60334736)
田渕 圭章 富山大学, 生命科学先端研究センター, 准教授 (20322109)
近藤 隆 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 教授 (40143937)
鈴木 信雄 金沢大学, 環日本海域環境研究センター臨海実習施設, 助教 (60242476)
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Keywords | ナノ粒子 / 口腔癌 / 温熱療法 / 磁性流体 |
Research Abstract |
マイルドハイパーサーミア(MT:40.0〜42.0℃)はアポトーシスを誘導しないが、薬剤併用時には有意にアポトーシスを増強する。またハイパーサーミア(HT:43.0〜45.0℃)は単独でもアポトーシスを誘導する。本研究では、異なる生物学的効果を有するMTとHTにより誘発されるアポトーシス関連因子や遺伝子発現について比較検討を行なった。MT処置では3種類の遺伝子ネットワーク(a.熱ショック蛋白質を含む転写後修飾および蛋白質フォールディングに関する遺伝子群、b.癌、細胞形態、免疫学的疾患に関係する遺伝子群、c.細胞死、肝疾患および遺伝子発現に関係する遺伝子群)を作成することが可能であった。一方、HT処置ではDNAJA1, HSPAIB, HSPA6, HSPH1, HO-1等の熱ショック蛋白質に関連した遺伝子群の変動が著明であった。現在、口腔癌細胞HSC2, 3, 4を用い、アポトーシス誘導は認められるが、細胞死の機序が異なる、42.5℃(low-HT (LHT))による遺伝子発現変化について研究を進めている。
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