2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者プロポフォール静脈内鎮静法におけるTCIポンプを用いた新しい管理方法の検討
Project/Area Number |
20592367
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤澤 俊明 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 准教授 (30190028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 和昭 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00002361)
詫間 滋 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (60360921)
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Keywords | 静脈内鎮静法 / プロポフォール / TCI |
Research Abstract |
対象と群分け : 20年度は高齢者に先立ち、高校生以上55歳以下の年齢層を対象に検討した。TCIポンプの目標血中濃度の初期設定量を以下の3群に分けて検討した。I群(2.2μg/ml)、II群(2.6μg/ml)、III群(3.0μg/ml) 主な評価項目 : 1)至適脳内濃度値、2)導入時間、3)術中目標血中濃度値と至適脳内濃度値との最大較差、4)血圧、脈拍数、動脈血酸素飽和度の異常の有無結果と考察 : 至適脳内濃度値は、I群、II群、III群で、それぞれ、1.48±0.33μg/ml、1.15±0.33μg/ml、0.97±0.45μg/mlであった。術中目標血中濃度値と至適脳内濃度値との最大較差は、I群、II群、III群で、それぞれ、0.35±0.17μg/ml、0.74±0.15μg/ml、0.97±0.31μg/mlであり、I群が最も誤差幅が少なかった。すなわち、個々の症例にみあった鎮静維持量を導入期に狭い誤差幅で予測できる至適鎮静時目標血中濃度再設定独において、目標血中濃度初期設定量は、I群の2.2μg/mlが最も適していることが明らかになった。II群、III群では、初期設定量の増大につれ、至適脳内濃度の表示値が低いうちに、至適鎮静に達してしまい、その低値に再設定してしまうため、誤差幅が増大するものと思われた。なお、至適脳内濃度値から割りだした導入時間は、I群、II群、III群で、それぞれ4分強、2分半弱、2分弱と初期設定量の増加に従い、短縮された。各群.循環、呼吸は安定しており、青壮年においては、どの群も安全面において問題ないと思われた。
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