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2009 Fiscal Year Annual Research Report

パーキンソン病モデルラットにおける口腔領域の疼痛感覚

Research Project

Project/Area Number 20592371
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

丹羽 均  Osaka University, 大学院・歯学研究科, 教授 (30218250)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉村 光隆  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (90244954)
Keywordsパーキンソン病 / 疼痛感覚 / 疼痛関連行動 / ホルマチンテスト
Research Abstract

1. ホルマリンテストによる炎症性疼痛に対する行動学的反応の検討:内側前脳束に6-hydroxydopamine(6-OHDA)を投与し、片側のドーパミン神経細胞を破壊したパーキンソン病(PD)モデルラットの上口唇にホルマリン溶液を注射し、炎症性疼痛に対する疼痛関連行動(顔面こすり運動)の観察を行った。4%ホルマリン溶液50μlを上口唇に皮下注射し、5分ごとに90分間、疼痛関連行動の回数を測定した。
2. 炎症性疼痛に対する免疫組織学的反応の検討:PDモデルラットの上口唇へのホルマリン注射2時間後に灌流固定を行った。その後脳を取り出し、凍結切片を作製し、c-Fosに対する免疫染色を行った。切片の三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)内に認められるc-Fos陽性細胞数を計測した。
3. 結果:ドーパミン神経細胞破壊側とは反対側にホルマリンを注射した場合、内側前脳束に生食を投与したコントロールラットと比較して、最初の5分間の疼痛関連行動の減少が認められた。ドーパミン神経細胞破壊側と同側に注射した場合は、コントロールラットと比較して有意な差は認められなかった。Vc内のc-Fos陽性細胞数は、ドーパミン神経細胞破壊側と同側にホルマリンを注射した場合に増加が認められた。ドーパミン神経細胞破壊側とは反対側にホルマリンを注射した場合はコントロールラットと比較してc-Fos陽性細胞数に有意な変化はなかった。
4. 結果の意義・重要性:片側性PDモデルラットに対する上口唇へのホルマリン注射による疼痛関連行動および免疫組織学的染色によるc-Fos陽性細胞数と正常ラットにおけるそれらを比較することにより、PDモデルラットの口腔領域の疼痛感覚の変化が明らかとなる。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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