2008 Fiscal Year Annual Research Report
潜在看護師のフィジカルアセスメント能力を強化するための教育用マニュアルの開発
Project/Area Number |
20592509
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
瓜生 浩子 Kochi Women's University, 看護学部, 講師 (00364133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長戸 和子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (30210107)
大川 宣容 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (10244774)
升田 茂章 高知女子大学, 看護学部, 助教 (80453223)
原田 千枝 高知女子大学, 看護学部, 助教 (00508583)
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Keywords | 看護技術 / フィジカルアセスメント / 潜在看護師 |
Research Abstract |
平成20年度は、再就業を目指す潜在看護師のフィジカルアセスメント能力について、強化が必要な部分や課題を明らかにする、という目標を中心に研究を進めた。 第一段階として、フィジカルアセスメント技術に関する書籍・文献、DVD・ビデオを集め、取り扱われている技術、その目的、内容、資料の形式等を抽出し分類した。書籍では、全身および身体各部位の観察方法を系統的に説明したものに加え、病期や病状ごとに観察のポイントをまとめたものが多く、雑誌では、特定の疾患や症状に焦点を当て観察ポイントと方法をまとめたものを、何回かのシリーズで紹介しているものが多かった。潜在看護師には臨床ですぐに活用できる知識と技術が求められることから、身体を系統的に観察するための基本的手技だけでなく、それを疾患や症状と関連づけてアセスメントするため知識も必要であると考えられた。しかし、研修会という限られた時間では教育内容を絞り込む必要があることから、次に重要と思われる疾患や症状を同定していく作業を行った。そして、呼吸器系・循環器系・脳神経系・消化器系を中心に、重要な項目の観察およびアセスメントのポイント、押さえておくべき疾患と症状をリストアップした。また、研究メンバーの一部は、所属施設で開催された臨床看護師対象のフィジカルアセスメントの公開講座に講師または演習補助者として参加したが、この際、参加者からは、異常と正常の区別がつきにくい、異常な状態に出会うことが少ないので判断しにくい、部分部分の観察となり患者さん全体をみることができない、方法や判断に自信がないといった意見があり、アセスメント能力の強化の重要性が示唆された。第二段階として、再就業を目指す潜在看護師を対象とした実技演習を通して、潜在看護師のフィジカルアセスメント能力の弱点と課題を抽出する予定で、現在、演習の計画立案と資料の準備、対象者探しを行っている。
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