2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592520
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
佐藤 道子 Seirei Christopher University, 看護学部, 講師 (60410510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弓野 憲一 静岡大学, 教育学部, 教授 (70112282)
石塚 淳子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (50329520)
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Keywords | 看護教育 / 創造性 / 創造的問題解決 / 看護学生 / 国際比較 |
Research Abstract |
看護教育において創造性の育成は重要課題であり、近年多くの看護教育者は創造性の重要性を意識して教育実践し、その報告も多々見られるようになってきた。しかしながら、そもそも看護における創造性とは何かに言及した報告は少なく教育実践も試行錯誤の段階といえよう。本研究はそうした状況を踏まえて、まずは創造性に関する実態調査をし、創造性を育成する上での問題解決のための示唆を得る。さらにその成果をもとに、最終的には看護教育における創造性育成のための教育方法を開発することにある。2008年度は、日本、中国、韓国の看護大学生の創造性についての意識と能力の特徴とその要因を知ることを目的に調査を実施した。質問紙は、創造性に関する意識を調査するものとして「創造的態度診断テスト;Creative Behavior Test」)、創造能力を調査するものとして「Torrance Test」「トーランステスト看護版(研究者開発)」を用いた。調査は各大学の教室において一斉に実施し提出は自由意志とした。調査は計画通り実施し、現在は分析を進めている。一部分析が終了したものを「日本・韓国・中国の看護大学生における創造性の国際比較-Creative Behavior Testを用いて-」として、2009年8月に中国の北京で開催の「日、中、韓看護学会」で発表する予定である。また中国や韓国を訪問し看護の現状視察や、看護教員、看護大学生と創造性をテーマにディスカッションを行なった。その結果、看護教員も学生も創造性に関して深い関心を抱いていること、教育実践では創造性を意識して様々な工夫をしていることがわかった。今後は、1)日本の看護大学生を対象にした実態調査を継続しておこない、看護教育において創造性は育成されているのかどうかを明らかにする。2)創造的問題解決の教育方法の試案を作成していく予定である。
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Research Products
(4 results)