2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592520
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
佐藤 道子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (60410510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弓野 憲一 静岡大学, 教育学部, 教授 (70112282)
石塚 淳子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50329520)
岸 あゆみ 財団法人田附興風会, 医学研究所第10研究部, 研究員 (70320984)
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Keywords | 看護教育 / 看護学性 / 看護教員 / 創造性 / 創造的問題解決 / 教育方法 |
Research Abstract |
これまで看護職者の能力として重要な個性や創造性を伸ばす教育について研究してきた。「個性的能力や創造性を伸ばすには、"ほめる"ことが重要である」と言う弓野教授の指導を受け、22年度は個性的能力と創造性を伸ばすほめ言葉の研究を主として実施した。看護師や看護学生の「患者に対するほめ言葉」、看護師の「臨床場面における学生へのほめ言葉」の調査を行った。その成果を日本創造学会第32回研究大会、第1回せいれい看護学会学術集会で発表した。また、中国の看護師を対象にした調査も実施し、日本と中国の比較として、2011年度日、中、韓看護学会において発表する予定である。 これまでの調査から、多くの看護師が、過去の体験として自身のほめられた体験の認識が少なく、ほめることを苦手としていることが明らかとなった。さらに看護師や看護学生は自尊感情や自己肯定感が低いという結果を得た。自尊感情や自信のなさを改善するためには、個人の個性や創造性を奨励することが有効であることが予想され、個性や創造性の育成のために看護職者や教育者が多くの「ほめ言葉」や「ほめ方」を持つ必要性があるといえる。 看護教育における創造性育成のための方法を模索して、創造技法と言われているCPS(創造的問題解決)やブレインライティングなどをさまざまな場面で行ってきた。その中で、自尊感情や自己肯定感が比較的低く自分の考えは持っていても発言に結びつかないという特徴を持つ現代の看護学生にとっては、ブレインライティングは有効な方法であるという結論に至った。
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