2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者への治療決定支援に対する実践能力を育成する教育プログラムの開発
Project/Area Number |
20592538
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
国府 浩子 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (70279355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 美華 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (90321950)
柊中 智恵子 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (60274726)
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Keywords | 乳がん / 教育プログラム / 治療選択 / 看護支援 |
Research Abstract |
本研究の目的は、乳がん患者の初期治療に対する意思決定を支える看護実践能力を育成するための教育プログラムを開発することである。本年度は、以下の調査を実施し、教育プログラム(案)を作成した。 1)初期治療決定支援の状況と影響要因に関する調査 乳がん看護セミナーに参加した看護師168名を対象に乳がん患者の意思決定支援実践と職務キャリアに関する質問紙調査を実施した。『患者個々の理解や思いを確認する』『理解者としての姿勢を保つ』は、乳がん看護経験年数3年以上の看護師が2年以下の看護師より有意に実施しており、「治療方針を患者と-緒に確認する」「患者が必要とする情報・興味のある情報を意識する」「経済的問題を確認する」「患者のペースに合わせる」などの項目で有意差がみられた。また、『医師からの情報獲得を支援する』は、看護師経験年数13年以上の看護師が5年以下の看護師より有意に実施していた。 2)看護師が必要とする学習内容に関する調査 乳がん看護に携わる看護師174名を対象に乳がん看護に関する学習内容の必要性に関する質問紙調査を実施した。乳がん看護の全般的な内容について学習ニーズが高く、特に告知時の看護、化学療法やホルモン療法など日々変化している治療に関する学習ニーズが高かった。 3)教育プログラムの検討 実践で活用できる具体的な支援方法を提示するために、これまでの調査結果から意思決定支援に必要な看護師の知識と技術内容を検討した。また、ツールとしてのガイドブック作成に取り組み、教育プログラム(案)を検討した。
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Research Products
(6 results)