2010 Fiscal Year Annual Research Report
喉頭全摘出したがん患者のコミュニケーション方法再構築過程を支える看護モデルの開発
Project/Area Number |
20592554
|
Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
秋元 典子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (90290478)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 栄子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (20294803)
|
Keywords | 頭頸部がん / コミュニケーション / 喉頭全摘出術 |
Research Abstract |
本研究の目的は、喉頭全摘出者のコミュニケーション方法の再構築過程を支援する看護モデルを帰納的に構築し、それにもとづいて看護実践指針を作成し、それを対象者に実施・評価し、より現実に適用できる看護モデルを作成することである。そのため、2段階の研究(研究1および研究2)を行う。今年度は、昨年度に引き続いて、喉頭全摘出者のコミュニケーション方法再構築過程について明らかにすることを目的に研究1を行った。 本研究においては、喉頭全手出術を受ける頭頭部がん患者の手術前から手術後約1年間にわたり、参加観察法、面接法、記録調査法を用いてデータ収集を行う。今年度は、昨年度から継続して、2施設の4名の対象者についてデータ収集を行った。参加観察は外来診察時に随時行い、今年度の参加観察の回数は合計5回であった。面接は退院後1年の時期に行い、今年度の面接時間は合計4回、約160分であった。記録調査は随時、対象者の診療記録と看護記録から行った。今年度において、一昨年度から行ってきた全対象者12、名のデータ収集を終了した。全対象者の面接の総時間数は2223分、1人当たりの平均時間数は185分であった。参加観察の総場面数334場面で、1人当たりの平均場面数は28場面であった。また、本研究においては、これらの収集したデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(木下,2003)の手法を用いて分析する。データ収集と並行して、参加観察内容を記録したフィールドノートと面接内容の逐語録をデータとして分析をしてきたが、現在も分析中である。そのため、今年度、全対象者の分析が終了した時点で予定していた、必要な看護実践内容の抽出、看護実践指針の作成およびその実施・評価については実施できなかった。
|