2010 Fiscal Year Annual Research Report
死を看取り続ける看護師に対する命への向き合い方に即した支援方法の開発
Project/Area Number |
20592560
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
近藤 真紀子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70243516)
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Keywords | 看取り / 看護師 / 悲嘆 / バーンアウト / 尺度開発 / 介入研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、多くの死を看取り続けなければならない看護師へのシステム化された支援方法を開発することである。第1段階は支援の基盤となる領域密着型理論の構築、第2段階は要支援者のスクリーニング及び支援の効果判定に用いる尺度の開発、第3段階は本理論を基盤とした支援方法の効果の検証を行う。 3段階目の研究目的は、死を看取り続ける看護師に対する命への向き合い方に即した支援方法を開発することである。昨年度は、支援プログラムの作成・実施方法の検討・倫理申請・フィールドとの打ち合わせを終え、実施に向けての準備を行った。本年度および次年度は、プログラムの適用と評価を行う。今年度は、看取りに携わっている6名の看護師に対して、プログラムを適用した。プログラムの適用により、参加者は、「現在直面している困難事例に対して、一段階で生成した理論に基づいて支援方法を導き出すことができるようになった」、「過去に経験した困難事例についての洞察が進んだ」、「ピアサポートの重要性に気付いた」、「看取りに携わった当事者への責任追及の難しさと方法の選択の重要性に気付いた」、などの一定の効果が認められた。次年度は、引き続きプログラムを適用する対象者数を増やしデータ収集に努めると共に、年度の後半では、データの解析を行いプログラムの評価を行う予定である。
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Research Products
(3 results)