2008 Fiscal Year Annual Research Report
生命危機を伴う先天性疾患児の親のための危機を乗り越えるレジリエンス強化プログラム
Project/Area Number |
20592579
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 千惠子 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (10127293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河上 智香 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30324784)
新田 紀枝 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20281579)
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Keywords | 看護ケア / レジリエンス / 先天性疾患 / 子ども / 親 / プログラム |
Research Abstract |
先天性内臓疾患の子どもをもつ親のレジリエンス強化プログラムの検討を目的に、文献検討では、レジリエンスおよびに先天性疾患の子どもと親に関する国内外の文献を研究補助者の協力によって検索・収集した上でデータベースを作成し、同時に研究代表者・分担研究者・連携研究者による文献内容の読みあわせと分析を行っている段階である。アメリカおよびカナダでの研究および実践報告に関する情報収集は、札幌での日本心理学会に出席し、参加されていた研究者との交流によって行うことができた。分担研究者は、内臓奇形による長期中心静脈栄養法施行の子どもの親を対象に行った面接調査データをレジリエンスの視点で内容分析を開始した。また、今年度予定していた内臓奇形の子どもの親を対象とした面接調査は、研究フィールドとの調整および倫理委員会の手続きの変更から、今年度の実施について研究メンバーで議論した結果、来年度の早期に倫理委員会に申請し、承認が得られ次第、面接を開始するように研究計画を変更した。次年度以降の研究計画に活用する目的で、オーストラリアで開発された親に対する教育プログラムの研修に連携研究者1名が参加し、今後の親支援プログラムを作成するうえでの有効な情報を収集することができた。また、面接調査の担当者の模擬面接をビデオ撮影し、研究者で面接場面の統一を図るようにした。次年度の面接調査後の分析に活用する目的で質的データの分析ソフトを購入したので、分担研究者1名がソフトの使用方法に関する講習会に参加し、ソフトの活用可能性の見極めおよび手技の修得を行った。それぞれの研修成果は、伝達報告によって研究メンバーの共有を図った。
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